ヒトもクルマも

5年前、旧車の世界へ足を踏み入れるまで、車のメンテナンスなんてよくよく考えない人間でした。ディーラーから半年点検や車検の案内が来れば「あぁもうそんな時期だっけ?」くらいで、整備内容も真面目に聞いていなかったような。車だけでなく自分の体にしたって似たようなもので、人間ドッグや定期健康診断をサボってばかりの20〜30代を送っていたものです(遠い目…)それって、良くも悪くもヒトもクルマも若く健康体だったから。いや、”健康体”というのは慢心で、”不調が出なかったから” 油断しきっていたのだと思います。

そんな私が初めて購入した旧車は、1967年生まれのイタリア車。もちろん自分より年上でした。(ちなみにChatGPTによると、1990年代前に製造された車を主に旧車というらしい)
特段大きな問題はなかったものの、冷却水漏れから始まり、ポイントが焼けてエンジンがかからなくなったり、雨の日は吹けが悪くなったり、夏の渋滞でオーバーヒートして止まったり、いつもご機嫌を伺いながらのカーライフがはじまりました。当時は自宅の1Fが(今もですが笑)古いアルファロメオ専門の整備工場だったので、ことあるごとに そこの整備士さんたちに相談したり面倒を見てもらっていました。何か異変があってクルマを診てもらうと、思っていたことと違うところに原因があったり、別の不具合を指摘されたりということもしばしば。

古(いにしえ)より保険会社や健保のリーフレットに飽きるほど書かれてきたように、定期検診には「自分の身体を知るということ」と「専門家でないと気づかない異常を早めに発見する」の大きく2つの意味があります。それって逆を言えば、自分で気づける不調がなくてそのままにしていたら、ある日とんでもない事態が起こる可能性が高くなるということ…。

さて、ここガッティーナで 代表の酒井がいつも口を酸っぱく言う《定期的なオイル交換》。これにも実は2つ目の意味があります(と、私は思っています)。
オイル交換時って、車体をジャッキで上げて大抵 車の下に潜ることになるのですが、車の下に入ると普段見えない色々が見えてきます。漏れの跡だったり、何かの亀裂を発見したり、ブーツが切れそうだなぁとか。それと、ちょっと気になる体調だったりとか心配事を話せる機会にもなりますよね。
車検は2年に1度だけど、オイル交換は概ね半年に1度のタイミング。まさにこれが《クルマの定期検診》になっているわけです。

階段を降りればクルマの主治医がいる、という極めて恵まれた環境にいたから、強く意識するようになったこの《クルマの定期検診》なんとかお客様にももっと普及できないかなぁと酒井と相談し、この度 オイル交換のスタンプカードなるものを作ってみました!今年1月よりお車を購入いただいたお客様へ順次、ハガキをお送りします。ハガキの下側を切り取るとスタンプカードになる仕組みで、10個スタンプを集めるとオリジナルグッズをプレゼントいたします。既に何度もお越しいただいているお客様は、次回の交換時にスタッフまでお声がけいただけると幸いです。

自分自身もアラフォーという齢になり、最近やっとこさ身体のメンテナンスも定期的に行うようになりました。ヒトもクルマも労わりながら大切に、長く元気に過ごしていけますように。

スタッフK

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