心の整理は決してまだつかない。
なぜなら、徳大寺有恒さんはオレの外車への興味（それも実用車）を
引き出してくれた張本人だから。
忘れもしない。オレが中学1年の頃、兄貴が持ってた『間違いだらけのクルマ選び』をこっそり盗み読みした。
悦郎少年にとって、日本車を酷評してる文言が衝撃的だった。
『あ、ウチのオヤジが乗ってるギャランは酷いクルマだったんだ。。。』
んじゃ、『徳大寺さんはどのクルマだったら認めてるのか』とパラパラと読んでいくと、
《VWゴルフ》に関してはベタ褒めしてるじゃないですか！
確かにデザ インも悪くないし、大きさの割には室内も広いと感じた。
走りに関してのベタ褒めは、クルマを運転したことのない悦郎少年には妄想するしかなかったが、
日本車より優れてることはすぐに理解できた。（ちなみにこの時、悦郎少年はジウジアーロの『ジ』の字も知らなかったハズ 笑）
それを機にオレは外車に興味を持ち出し、気が付いたら22歳の時、初めてのクルマ《VWゴルフ1》を買っていた。
それも無免許で（笑）とにかく運転が楽し くてしょうがなかった。毎日乗りまくった。
これが徳大寺先生が褒めちぎっていたゴルフなのか！と。←実はボロを安く買ったので壊れてばかりだったけど ww。
（あ、ちなみにこの時はジウジアーロの『ジ』くらいは知っていたが、今では考えられない右オートマを買ってしまってた 泣）
そして今でも大好きなクルマとして《ゴルフ1》を在庫し、
展示場に飾ってあるのをニヤニヤ見てる。
あ～～ 改めて、『間違いだらけのクルマ選び』に出会わなかったら、
今のオレは無かったと断言できる。
徳大寺先生！
最後の最後までクルマの仕事を続けて来られたこと尊敬いたします。
まずはゆっくりと休んでくださいね！
そして落ち着いたら、天国でも『間違いだらけ』なこといっぱい探してくださいね(^○^)
ご冥福をお祈りいたします。
ガッティーナ店主 酒井悦郎