ルノーウィンド入庫!

入庫はウソですが、
これまた気になるルノーウィンドのインプレッションを
中村氏が見事に訳してくれましたよ~♪

まずはお読みくださいね。

 

Club Quattroruote Motori
newsletter@edidomus.it

Primo contatto
ファーストコンタクト

Renault Wind
ルノー・ウィンド
DA GUSTARE IN RELAX
リラックスして味わって

Pubblicata il 13/07/2010
2010年7月13日 原文記

Sfacciata, eccentrica, ma pacata.
あけっぴろげで、エキセントリック、でも癒し系(?)。

ルノー・ウィンドは、単なるパフォーマンス以上のドライブを愛する人におあつらえ向きな、
特別仕立ての小さなカブリオレだ。

2つのバケットシートを持ち、12秒かっきりで開く極く薄い屋根を備え、
そして、トゥインゴの親類であることを上手に隠した独創的なデザインを纏う。

Crociera per due.

クルージングはふたりのために。

ルノー・ウィンドは、乗り込むふたりを、浮き立つような雰囲気で歓迎してくれる。
体にフィットする誂えの、人間工学的形状でゆとりのある座席。シートの低さの影響は無い。

傾斜のついたフロントスクリーンからの眺めは、全方向で良好。
インストルメントパネルは、3つの円形の計器で構成されていて、
それがマツダ3(デミオ)を思い起こさせる。

一方、太い握りのハンドルは、トゥインゴRSからの借りもので、
これも含め、メカニカルコンポーネンツを分け合っている。

軽量のルーフ(重さ20kg少々)を開けるには、
まず手動で、ルーフを閉じる役目をしている取っ手を回す必要がある。
それから、モーターを起動するコンソール上のボタンを押す。これで一丁上がり。
髪に風を感じたら、さあ、キイを回そう。

Pigro il milledue, molto meglio il 1.6.
1200は怠く、1.6がより好もしい。

すこし走り廻ってみると…
やはり残念な事実に向き合わざるを得ない。
1.2のガソリンターボは100馬力、ボンネットの下の囁きといったところ。
いかにも力無さげだ。

こいつは疲れる、実に。
常に回転を高く保っていなければならないのだ。
そして追い越しの時は尚のこと、落ち着いてやりおおせるに充分なパワーとは、とても言えない…

幸いにして、ルノーはとっておきの楽しいカードを持っている。
1.6リッター自然吸気で133馬力。トゥインゴRSと同じ、素晴らしい推進力のやつだ。

…こいつが早速すべてを別の音楽にしてくれる。満たされるエグゾーストサウンド。
滑らかでプログレッシヴな出力特性。それらの賜物だ。

トルクが最大になるのは、4000回転を超えた後。
…と、それが分かるのに一瞬の間隙。そしてついに…
ようこそ、お楽しみの時間へ。

Ottimo assetto grazie alla cura RS.
RS由来の優れたセッティング。

ルノー・ウィンドは、扱いの容易なクルマだ。
機敏で、さほど重くなく(1,131 kg)、ワインディングでの動きが良い。ロールは最小限。
ESP(カットオフ可)の介入は、デリケートだが効果的、
リアエンドのグリップを失わないように修正してくれる。

ウィンドのサスペンションのためのルノースポールの技術は、
トゥインゴRSの有効な解決策を再利用したものだ。
あるいはまた、より硬めのスプリングと大径の前後アンチロールバーが備わる。

そんなこんなで、マツダMX-5(ロードスター)やミニ・カブリオのような繊細な技術は持たないものの、
ラ・スピデリーナ・フランチェーゼ(フランスの小さなスパイダー)は、
操るあなたに「ご満悦」をプレゼントできるのである。

Maxi bagaliaio per una scoperta.
屋根なし(ソリッドオープントップ)としては最大限の荷室。

ふたりでクルマの旅、とは言えトランクの容量は充分(270リッター、クリオ相当)。
特別に造られたルーフの恩恵で、容量が減ることはない。

ルノーウィンドは、2010年9月から販売開始予定(その前にリミテッドエディションが50台リリースされる)。
1.2 TCe・100馬力のエンジン搭載で18,000ユーロから。
が、もうひと声がんばって1000ユーロ乗せよう。
1.6リッター133馬力、そいつを車庫に収めることができる。

払った分を感動で返してくれるのが、きっと分かるはずだ。

Daniele Sparisci
(ダニエーレ・スパリッシ 著/中村雅裕 訳)

元記事アドレス
http://www.quattroruote.it/notizie/primo-contatto/renault-wind-da-gustare-in-relax

 

みなさん、いかがでしたか?
乗る前から楽しさが伝わってきそうなルノーウィンドですが、
意外だったのは、1.2より、1.6エンジンのほうが評価が高かったこと。

例えばイタリア車を例にとってみると、
NEW500は、明らかに1.4より1.2のほうがパワーは無くても
エンジンフィーリングが良かったりするワケです。
だからこの評価は少し意外でした。

日本に上陸したら是非そのあたりを確かめてみたいですね。

 

GATTINA